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子どもの病気

みずぼうそう(水痘)

全身に水疱とただれができる「みずぼうそう(水痘)」

子供のうちにかかる病気のうちでも最も有名と言ってよいのが「水ぼうそう」です。
水ぼうそうは正確には「水疱」と言われており、非常に強い感染力があり保育所や幼稚園など子供が多く集まる場所で集団感染が起こりやすいという特徴があります。

水ぼうそうという病気でインパクトが大きいのは、罹患をすることで体中に水ぶくれのような水疱が大量に発生してしまうためで、それらが潰れて体液がにじみ出るようになるとまるでゾンビのような見た目になってしまいます。

幼い我が子がそのようになってしまうことに精神的なショックを受けるお父さん・お母さんは非常に多く、病気そのものよりも保護者に与える衝撃的な記憶が影響としては大きいようです。

また水疱の大きさやできる位置によっては病気が直ってからも皮膚に跡として残ってしまうこともよくあるので、もし罹患をした場合には速やかに治療をするとともに傷が残りにくくなるよう気をつけてあげる必要があります。

水ぼうそうは一度かかることで二度と発症することのなくなる病気ですので、早めに発見して早期のうちに治療をしてあげるようにするのが一番の対策です。

一度罹患すれば二度とかかりません

水ぼうそうの原因となるのは「水疱帯状疱疹ウイルス」です。
このウイルスは約2週間という長い潜伏期間を持つもので、その間に着々と体内でウイルスの数を増やし最終的に皮膚に症状を示します。

水ぼうそうの感染力が最も強くなるのは体に発疹ができてから2~3日後の水疱が壊れ始める頃で、このとき皮膚上に出てくる体液に触れることでかなり高い確率で感染が起こります。

そのためもし子供が罹患をしたらまずは水疱が落ち着くまでは安静にし、水疱が破れ始めたら感染を防ぐためにかさぶたになるまでは隔離した環境で生活をしてください。

なお水疱帯状疱疹ウイルスは病気そのものが治ってからも神経系に潜んで残り続けることができるという特徴があり、ウイルスが残ったままになっていると体力が弱くなったときに再び発症する恐れがあります。

とはいえ早期に発見し治療をする分には水ぼうそうはそれほど怖い病気ではありません。
風疹やはしかのように高熱を伴ったり、手足口病のように激しい痛みを伴うという種類のものではないので、罹患をしたら水疱の傷が直るまで安静にしていれば特に危険な状態になることはありません。

子供がかかるメジャーな病気ではありますが、特効薬というようなものはまだ開発されておらず最も有効な対処方法は隔離と安静とされています。
まれに重症化をしたときには非常に高い熱が出たりするので、自然治癒だけに頼らず小児科はきちんと受診をするようにしてください。